2020秋はリップ欲が高まった
マスク生活になって久しい。
春あたりは「どうせマスクだし!」と思ってリップやチークの購入を控えていたのですが、秋になって急にリップばかり欲しくなってしまいました。
以下はこの秋購入したリップについての記録です。
CHICCAのリップを買い足した
愛しのCHICCAがついに終売を迎えるということで、すべりこみで何本か買い足しました。
メスメリック グラスリップオイル 09 シャンデリア
ギラギラグロス。色味といい、ラメの輝きといい、本当に可愛らしいですよね。
ソフトなピーチベージュにゴールドラメで、後述の「ソフト」に重ねても可愛い。
シャンデリアって色名も素敵だなあ。
メスメリック リップスティック 36 タングステン
シックなトーンで秋らしい赤!実際に塗ってみると適度に馴染む。
強くなりすぎない赤で、さまざまなシーンに使える万能カラー。
メスメリック リップスティック 46 ソフト
ゴールドをはじめとする多色パールが入ったピーチピンク。
とんでもなく可愛いけど、かといって若くなりすぎないトーンが絶妙。
メスメリック リップスティック 48 バーガンディゴールド
寒色でしかもダークなトーンって苦手カラーのど真ん中なのにあんまり可愛いから買ってしまった。
ゴールドのほかにレッドやブルーの多色パールが入っていて、ひと昔前に流行った宇宙リップみを感じる。
実際に塗ってみるとギラつきすぎないところもよし。
マスクにつかないNARSの人気リップ
秋のリップ散財祭りはここから始まった…。
パワーマットリップピグメント 2760 SLOW RIDE
このシリーズはさらさらのマット質感になるからマスクにつきにくいんですよね。
マットリップがいままで得意じゃなかったんですけど、サンプルを使ってみて「いいかも」と思ったのをきっかけに、ついに手を出してみることにしました。
カラーは特に人気のSLOW RIDE。明るめのオレンジブラウンです。
ブラウンリップが好きだし可愛いと思うけど、トーンが暗すぎると顔が色に負けてしまうので、これくらい明るいと嬉しい。
マスクへの付き具合は「まあこんなもんかな」くらいだけど、とにかく色持ちがいいですね。色味も好きなのでこの秋は特によく使っていました。
NARS/パワーマットリップピグメント/3,700円(税抜)
ホリデーシーズン、キラキラの陣
ホリデーコレクションといえばキラキラコスメですが、去年から特にキラキラリップが目立っていますよね。
グロスなどにラメが入っているのはもちろん、リップの表面に吹き付けがあるものが人気です。
去年は通販で負けたのですが、今年は2本だけ買ってみました。
クラランス コンフォート リップオイル 12 CANDY GLAM
クラランスでもはやホリデーの定番となっているラメ入りリップオイル。
去年はブラックとホワイトのカラーにそこまで惹かれず…だったのですが、今年は05 CANDYのラメ入りバージョンが出たので購入しました。
明るいピンクにシルバー系の多色ラメが華やかさをプラス。ティントタイプのカラーで、色持ちをよくしたいときにも活躍中です。
リップオイルということでそれなりにベタっとはするので、マスクをする前に一度ティッシュで押さえるのがベター。
けっこうピンクに発色して顔に馴染んでいないなとは思いますが、色が可愛いからおっけー。
クラランス/コンフォート リップオイル/3,200円(税抜)
LAURA MERCIER リップ ルミエール ルミナス シアー リップティント 02 AURORA
今年のホリデーコレクションで特に話題となっていたメルシエのキラキラリップをゲット。
バレリーナをテーマにしたというコンセプトからすでに可愛いですよね。
02 AURORAは若干白っぽさを感じる、明るいコーラル。名前には「シアー」とありますが、実際に塗ってみるとけっこうしっかり発色します。
自分が使うとちょっと白浮きするかも…?と思いましたが、組み合わせるアイシャドウ・チークによるかな。
メルシエのリップスティックはわりと縦ジワに入り込みやすいので下地は必須。ラメは吹きつけなので実際にはキラキラしません。
ティントではあるらしいけど、あまり色持ち効果を感じず。でも荒れなかったのは嬉しかった。
ローラ メルシエ/リップ ルミエール ルミナス シアー リップティント/3,900円(税抜)
今ワタシプラスを見たら全色在庫復活してた!02ももちろん可愛いけど、使いやすいのはほぼクリアな01で、比較的きれいに仕上がりやすいのは03かも。
プチプラの唇荒れないちゅるちゅるリップスティック
ドラッグストアで売っているプチプラブランドでも、唇が荒れないものが最近は多いなあという感動。
エテュセ リップエディション(プランパー)リッチスタイル 02 クリアバーガンディ
新生エテュセの限定「ほてリップ」。リニューアル前のものは今まで争奪戦に負けて買えていなかったので、使うのはこれが初でした。
結果、この秋購入した中で今のところ1番使っている!キャッチコピーでいわれているほど刺激は感じず、適度なピリピリ感。
唇荒れ太郎でも瞬時にぷるっと見せてくれるところが本当にいい。ほぼ色づかず、リップクリーム感覚で使える。
微細なパールが入っているけど、塗るとそこまで目立ちはしないかなあ。でも人気になるのも頷ける実力を感じた!
エテュセ/リップエディション(プランパー)リッチスタイル/1,500円(税抜)
エクセル グレイズバームリップ GB12 ホットカラメル
これ発売時に仕事で全色レビューして「いいな~」とは思っていたのですが、購入が後回しになっていたんですよね。
仲のいい先輩から急に「これいい!」と言われ、この際だし買っちゃお!の気持ちで購入しました。
2020秋の新色はブラウンやバーガンディなど深い色味が揃っていて、その中からGB12 ホットカラメルをチョイス。
秋らしいけど暗すぎず、馴染みよしのテラコッタオレンジです。
直塗りだとちょっと発色よすぎる感もありますが、ブラシ塗りすればいい感じ。たしかに荒れた唇に塗ってもつるっとした質感に整えてくれて、時間が経ってもカサつかない!こりゃいいわ。
このシリーズの特徴として、ティントではないけど色持ちもいいんですよね。多少飲食を経てもカラーが残ってくれるので、出社の日にもってこいです。
エクセル/グレイズバームリップ/1,600円(税抜)
まとめ
全体的にオレンジブラウンが好きなのを除くと結構節操なしにいろんな色味を買ってるなあ。
あとは、キーワードとしてはやはり「マスク時でも使える」「荒れない」のふたつですね。
リップの在庫が増えすぎているので、しばらくはまた買い控えようと決意しました。
【8月21日より発売中】オルビス2020AW新作コレクションレビュー
オルビス様より2020年8月21日(金)より発売中のAW新作コレクション発表会に参加させていただきましたので、そのレビューをしていきます。
2020 AW Makeup collection“Nostalgic Future”
メイクアップコレクションのテーマは“Nostalgic Future”ということで、なつかしさや温かさを感じさせるアースカラーをベースに、未来を想起させる煌びやかな輝きを纏い、洗練された旬な表情に彩ることがコンセプトになっています。
Stay homeによって技術の発達を実感する機会が多くなった一方で、アナログのコミュニケーションが欲しくなることも多くなったはず。そのような時勢を彩る、デジタルとアナログの融合を目指しています。
ライトブラッシュ/全4色/各1,800円(税抜・ブラシ別売)
コレクションの代表となる存在が新作のチーク「ライトブラッシュ」で、こちらはすべて定番商品として発売されています。内側からにじみ出るような温かみのある血色感で、“アナログ”を想起させることを狙っているんだとか。
オルビスには珍しい鮮やかな色合いは、みずみずしくフレッシュな食材をイメージしたもので、色名にも反映されていてキュート。あまりにも鮮やかであるため、つい濃く発色してしまうのでは…と危惧してしまいますが、これがなんと内側からじんわり滲んだように仕上がるのです。
その秘密は色の放つ光を調整する“ライトコントロールフィルム”。表面を特殊加工したパールのフィルムがおだやかな輝き放ち、自然な血色感を再現します。さらに、黄みがかっていない透明感の高いピグメントを使用することで、くすみのないクリアな発色を実現しています。
カラーは以下の全4色で、ブランドおすすめのカラーは01パプリカと03プラム。どちらも鮮やかですが、なじむところがすごい…!
- 01 パプリカ
- 02 シナモン
- 03 プラム
- 04 グァバ
※01・02はイエベカラー、03・04はブルベカラー
01 パプリカ
みずみずしく鮮やかな色彩を放つパプリカのようなレッド。透け感のある赤みが内側からじゅわっとみずみずしい血色感を演出し、フレッシュな表情に彩る一押しカラー。
個人的に注目していたカラーの一つで、赤みブラウンが引き続き人気の2020秋メイクに活躍しそうです。あくまでも私の場合ですが、広くつけすぎると顔が真っ赤に見えてしまうので、ピンポイントで横長につけるのがいいかなと思っています。
02 シナモン
甘くスパイシーな香り漂うシナモンのようなフレッシュベージュ。シェーディングとしても使用可能な、彩度を抑えた透明感漂うベージュが使いやすさとおしゃれ間を両立させ、こなれ感のある表情に彩る。
実際に手に取ってベストと感じたカラーがこちら。シェーディングにも…と謳われているとおり、汎用性の高さが最大のメリットです。今年の夏はマスクもあるし、あまりのぼせて見えないようベージュチークを探していたこともあり、今の気分ど真ん中でした。頬の外側寄りにつけるのが好みです。
03 プラム
甘味と酸味の絶妙な融合を兼ね備えたプラムのような青みパープル。深みのあるジューシーな色みで、色気のある魅力的な表情に彩る。
パーソナルカラー1st春2nd秋の私には少し挑戦的なカラーでしたが、実際に使ってみてかなり印象が変わりました!このような色味のチークは量を気をつけてもなぜか「塗りました!」風になってしまいがちなのですが…。オルビスの「ライトブラッシュ」なら理想の“自然な血色”を表現できました。普段シックな色味をあまり使わない人にこそ試してほしいかも。
04 グァバ
南国生まれのトロピカルフルーツ、グァバを連想させる鮮やかな青みピンク。可憐さとフレッシュさを兼ね備えた鉄板の可愛さで、笑顔の際立つ可愛らしい表情に彩る。
ライトなカラーで幅広い層が手に取りやすいピンク系。ふわっと広めに入れると無垢な印象のメイクに仕上がります。この手の色にありがちな白浮きもなく、毎日使いやすいカラーです。
ツイングラデーションアイカラー/数量限定2色/各1,000円(税抜)
濃淡2色を指で重ねるだけで、誰でも簡単い立体感のあるグラデーションが完成するアイカラー。忙しい朝でも2色を重ねるだけでアイメイクがきまるのが嬉しい商品です。今秋の限定色はアースカラーと先進性のある輝きが融合した2色をコンセプトにしており、チラチラとした輝きが印象的。
限定カラーは下記の全2色で、イエベカラーとブルベカラーに分かれています。
- アンティークレッド※イエベカラー
- カーキスエード※ブルベカラー
アンティークレッド
彩度を抑えたやわらかな色味で、どこかなつかしさのあるレッド。夕日のグラデーションを感じさせるような温かみのある締め色と、繊細な輝きを放つカッパーブラウンの融合が美しい一押しカラー。
オレンジよりの赤が目を引く“アンティークレッド”は、今季のトレンドメイクにぴったりです。馴染みのよい赤で、カジュアルな印象に。左側のレッドがディープカラーで、こちらを締め色として使用します。
カーキスエード
黄みを抑えたクールな色味で、青み肌にもぴったりとマッチするカーキ。上質なカーキの締め色と、繊細なパールを纏ったスエードのように落ち着きのあるグレーのグラデーションが旬な表情に導く。
カーキというとイエベ向きのようなイメージを持つ人も多いかもしれませんが、“カーキスエード”はブルベにもなじむように色味が設計されており、シルバーパールが透明感のある輝きを与えます。こちらのカラーも非常に好みで、温度の低い印象に仕上げたいときに活躍しそう!ほどよい発色でグレー系アイカラーに苦手意識のある人でも使いやすいはずです。
リキッドアイライナー/限定1色/1,200円(税抜)
ブレずにくっきりとラインが描けて、印象的な目元へと導くリキッドアイライナーの限定色“トワイライトムーン”。キラキラ瞬く月明りを連想させるラインで、温かみのあるアースカラーにスパイスを加える一色です。ラメは角度によって見え方が変わり、アレンジもたくさん。アイメイクの幅を広げてくれる存在です。
ゴールドをベースとしたカラー設計で、多色ラメによる複雑な輝きが魅力的。アイグリッターが流行の今、「ラメライナーを使ってみたいけれどギラギラしすぎるのはためらわれる」という大人でも普段のメイクに取り入れやすいと感じました!今回のコレクションを実際に使ってみて、一番心に刺さったアイテムかも。
オンライン発表会では“ササメイク”で話題の佐々木一憲氏によるメイク講座も
オンラインで行われた発表会では、SNSで話題のヘア&メイクアップアーティスト 佐々木一憲氏によるメイクも披露されました。
全体的にイエベ向きとして売り出されているカラーを使用し、この秋のトレンドメイクやマスク時期ならではのメイクのコツを紹介。新商品を上手に使うポイントなど、勉強になることばかりでした!
「ツイングラデーションカラー」の限定色“アンティークレッド”は、下瞼にライトカラー(カッパーブラウン)を使用。目の際に「リキッドアイライナー」限定色“トワイライトムーン”を少しずつ置いて指でフィックスさせ、印象的な煌めきをプラスします。マスクが必要な時期のメイクは、パッと明るくしてくれるアイメイクがポイントになるんだとか。目元強めのメイクがくるかも…という今後のトレンド予想もされていました。
「ライトブラッシュ」はジューシーなレッドの“パプリカ”を使用し、明るい印象に。今年は明るい色のチークがよいと語られました。さらに「グロウスキンコンパクト」のピンク系カラーを重ねてなじませ、ツヤもプラス。発色のよいチークであるため、ブラシにとったらティッシュなどで毛の中にパウダーを入れてあげたうえで、やさしくすべらせるようにすると失敗なく使えるとのことでした。
マスク期間のチークはアイメイクをしてから、目元の深みに負けない明るさを足してあげることが大切とのこと。マスクで隠れるからチークはいいや…と思いがちですが、リップが隠れてしまう分、顔色が悪く見えないように“幸せ仕込み”をするのがおすすめだそう!リップをポイントにできない分、目元は強めにして色物などで遊び心を入れるとインパクトを出すことができます。
リモート会議なども増えていている今、オンラインでのメイク映えも気になるところですが、こちらに関してもチークはちゃんと入れることが重要とのことでした。リモート会議ではさらっとメイクしたいという人も多いはず。1色でインパクトのあるアイカラーを使うほか、今回の新作コレクションでも展開されているようなラメライナーもおすすめされていました。
アイカラーのマットな赤とパールの輝きが印象的なコッパーで目元に深みを出し、さらにラメの輝きで華やかさを。シアーなチークと併せれば、懐かしさと近未来感が融合されたオルビス・秋のトレンドメイクが完成です。コレクションのプレスリリース情報を初めて見たときはマスク時期にチーク?と意外な印象でしたが、今回の発表会を経て、久しぶりにチークを楽しみたい!と思わされました。
商品詳細
2020年8月21日(金)より発売中
ライトブラッシュ/全4色/各1,800円(税抜・ブラシ別売)
ツイングラデーションアイカラー/数量限定2色/各1,000円(税抜)
リキッドアイライナー/数量限定1色/1,200円(税抜)
2020年9月1日発売アスタリフト新作「泡トレ」美容液
先日、アスタリフトの新製品発表会にお招きいただき、参加してきました。といってもオンラインの発表会で、プレゼン動画を視聴する形でした。発表会ならではの対面による製品の説明や華やかに装飾されたブースなどを見れないのは残念ですが、職場からすぐに参加できる点で今後もぜひ選べる形などで用意があったら嬉しいなと思っています。
お披露目されたのは2020年9月1日に発売される新作美容液「スパークル タイト セラム」です。「毛穴から、スパルタ泡美容」というキャッチコピーに目を奪われます。毛穴悩みというとつまりや角栓、黒ずみなどさまざまありますが、今回はエイジング初期の肌悩みとして挙げられる「開き・たるみ」にアプローチする商品です。
毛穴が開く原因とは?「立毛筋」が新たなカギに
エイジングによる毛穴の開きは、コラーゲンやエラスチンの減少や、角栓の蓄積が原因と言われてきました。アスタリフトは今回それらに加え、毛穴の筋肉である「立毛筋」の筋力低下について実証したのです。
立毛筋と聞いてもなかなかピンとくる人は少ないかと思いますが…(恥ずかしながら、私も初耳でした)立毛筋は毛穴ひとつひとつに存在し、筋線維を収縮させることで、直結する毛穴を閉じる働きがある筋肉だそうです。ですから、立毛筋の筋力が衰えると毛穴が開きがちに。それに加え、立毛筋は一斉に収縮することで肌全体を引き締める効果も生んでいるため、立毛筋が衰えると結果として肌全体のたるみにまでもつながってしまうんだとか。
「立毛筋」の衰えを防止するには?
では立毛筋の衰えを食い止めるにはどうしたらよいのでしょう。まずは立毛筋が衰える原因を知る必要があります。富士フイルムが注目したのは筋肉組織に存在する「ストレスファイバー」というタンパク質です。ストレスファイバーは筋肉が収縮するのに欠かせない要素ですが、過剰に蓄積されると逆に筋肉細胞が凝り固まり、収縮できなくなってしまいます。今回富士フイルムは加齢とともにストレスファイバーが筋肉に過剰に蓄積されることで立毛筋の収縮性が衰えていくという筋力低下のメカニズムを解明しています。
(ちなみに…「ストレス」と名前についていますが、精神のストレスとは関係ないそう。「圧力」という意味のほうの「ストレス」です)
立毛筋の筋力低下の原因である「ストレスファイバー」の蓄積をクリアする成分が、アスタリフト新作美容液に配合されている胡椒由来の成分「テトラヒドロピペリン」なんだとか。しかしこの成分は水に溶けにくく、毛穴に浸透させることに大きな課題が。そこで皮脂になじみやすいオイルに溶かし、さらにアスタリフト独自の技術でナノ化することによって毛穴への浸透性を高めた「ナノスパークルショット」が開発されたのです。
これによりストレスファイバーの蓄積をクリアする成分を毛穴の奥深くまで届けるという課題を克服。加齢による開き毛穴の防止を目指すことができるようになりました。
つけた瞬間に肌が引き締まる!?新感覚の「POPスパークルジェル」
アスタリフト新作美容液で一番特徴的と言えるのがテクスチャです。スプレー缶からジュワっと出てくる泡は、肌にのせるとひんやりとした感触に。パチパチと弾ける適度な刺激も心地よく感じられます。通常泡で出てくるスキンケアアイテムといえば泡がきめ細かければきめ細かいほど良い…と思いがちですが、アスタリフトの新作泡美容液は思ったよりも粗い泡が出てきます。なんとこれにも理由があるんだとか。
泡からジェルへと変化する新感覚のテクスチャ「POPスパークルジェル」は、パチッと弾けて毛穴を心地よく刺激し、ひんやり引き締めるという泡の特長と、肌の上にじっくり留まり、効果を持続させるというジェルの特長をいいとこどりしたもの。
きめ細かい泡は泡の膜が薄く、すぐに揮発してしまいます。アスタリフト新作泡美容液は肌の上にできるだけ長く停滞させることができるよう、あえて大きい泡にしたのだそうです。
個人的には泡で出てくるスキンケアアイテムはすぐに使い切ってしまうイメージがありましたが、アスタリフトの新作泡美容液は1回分の量が少なく、続けられそうなコスト感に思います。泡をつぶしながら肌にのばしていくとジェルに変化するため、少量でも十分に顔全体に広げることができました。
オイルならではのしっとり感と、ジェルゆえのさっぱり感が両立
ここからは実際に使ってみた感想を中心に紹介します。使う順番はアスタリフトをライン使いしている人は、「ジェリー アクアリスタ(先行美容液)」→「モイストローション(化粧水)」→「エッセンス ディスティニー(ハリ美容液)」→「スパークル タイト セラム」の順に使うとのことですが、ちょっとステップが多いかな…。ライン使いしていない人は普通に美容液として水系アイテムの後、油性アイテムの前に使うのが良いと思います。
ジェル系のスキンケアアイテムはさっぱり感が心地よい一方で保湿感に物足りなさを感じることが多いのですが、「スパークル タイト セラム」はオイルインのジェルということで、なじませたあとに適度なしっとり感が残ります。泡で出てくるジェルのひんやり感だけに注目すると夏に使いたい!と思いますが、秋冬新作というだけあって乾燥が気になる季節にもぜひ使いたくなるような使用感。オイルに苦手意識がある人でも問題無く使えると思います。
今回ブランドが打ち出している成分は立毛筋にアプローチする「テトラヒドロピペリン」ですが、アスタリフトといえば…な「アスタキサンチン」や「ナノリコピン」も配合されています。そのほかにも3種類のコラーゲンやビタミンC成分、ビタミンE成分も配合されており、エイジングケアを始めたい人におすすめの成分が豊富です。アスタキサンチンやビタミンC系成分といった抗酸化成分は取り入れ始めるのに早すぎることはないので、エイジングサインが気になり始める前からぜひ使っていきたいですよね。
50gで4,000円(税抜)と美容液にしては手を伸ばしやすい価格帯も、ファーストエイジングケアとしてはぴったりなのではないでしょうか。約2週間分(13g)のミニトライアルサイズは1,200円(税抜)で、さらにお試ししやすい価格です。
アスタリフト共通のダマスクローズの香りは飽きずに使うことができ、マットな質感にブランドカラーであるレッドのグラデーションが施されたボトルデザインはチープになりがちなスプレー缶アイテムのなかでも特別感があります。少し気になる点としては、液を出したあと口周りに泡ジェルが溜まってしまうことでしょうか…。衛生的に使い続けるには、使用後に毎回拭き取る必要があります。
まだ毛穴のたるみが気になることは少ない年齢ではありますが、エイジングケアはやはり予防が一番ということでまずは1本使ってみようと思います!
商品詳細
発売日:2020年9月1日(火)
本品 50g/4,000円(税抜)
ミニトライアル 13g/1,200円(税抜)
辛夷第二幕感想⑤明日の私は今日より綺麗
辛夷第二幕の感想シリーズも最後です。最後の曲は浜浦彩乃ちゃんメインの「明日の私は今日より綺麗」。これを聴いてこぶしのセンターはやっぱり浜ちゃんだなあと思いました。
曲全体について
作詞作曲は中島卓偉さんです。こぶしメンは「やっと卓偉さんに曲をもらえた!」と言っていたので、「開き直っちゃえ!」よりもこっちの方が先にメンバーに公開されたんだろうか。
卓偉さんといえば解放感あふれる曲構成が魅力の一つでありますが、「明日の私は~」では、1番2番それぞれにその構造がとられているだけではなく、曲全体でもどんどん広がりを持たせていっているところがいいな~と思います。
1番はバックの演奏が非常にシンプルで、1番終わりからどんどん楽器が増えていく構成。縦にも横にも広がり、ラストへ向かいます。
あと卓偉がうるさくていい(褒め言葉)。
歌詞について
卓偉さんはアイドルに曲を提供することについて、今年ライブで言及していました。意訳するとアイドルにはどうしても期限があるから、限られた音楽人生でいい曲に触れなければ、楽曲提供側も責任もっていい曲を与えなければいけないという内容で、その考えが「明日の私は~」にも表れているなあと思います。
子どもでも大人でもない狭間の年代であるこぶしちゃんたちに、その不安も肯定しながら夢を追いかけることの素晴らしさを語るやさしさに泣いちゃう。
こぶしファクトリーといえば辛くても立ち向かって頑張ろうと「剛」の強さを見せる曲が持ち味でしたが、「明日の私は~」ではしなやかでやわらかい強さを感じられます。
5月の単独ホールコンサートでは、「こぶし第一章の終わり」とも言われていましたが、この曲を聴いてまだまだこぶしファクトリーの道は先に続いているんだと思いました。まさに「辛夷第二幕」です。
涙が出るほどに美しくきれいな歌詞ですが、そのまっすぐさが浜浦彩乃というアイドルに本当にぴったり。
歌唱表現その他こと
辛夷第二幕ではメンバーがさまざまな表現に挑戦していますが、「明日の私は~」では「楽に響かせる」ことに苦戦したメンバーが多いのではと思います。他の曲でも触れましたが、楽に、語るように歌うってとても技術と訓練が必要です。(菅井ちゃんのレッスンでよく見るやつです)それをしっかり声を張って歌声を通すことをがんばってきた浜ちゃんメイン曲でやるのに意義がありますよね。
浜ちゃんの声は良くも悪くも他のメンバーと混ざりにくく(実音が多い)、だからこそアカペラではメインボーカルなんでしょうが、下手に聴こえやすいという面があります。そこも個性として受け入れるのは精神的にもハードルが高いことですが、この曲で浜ちゃんがふっきれた部分もあるんじゃないかなあ。だといいな。印象に残る声ってそれだけでアイドルとしては武器ですから、元々の声を好きでいてくれたら…と思います。
この曲ではコーラスが多めに入っていますが、アカペラで学んできたことが存分に生かされていて、歌詞の「これまでのすべては無駄じゃなかった」など重なる部分がありますよね。はあ、すごいよこぶしちゃん……。
メンバーが楽に歌うことが重視されているであろうこの曲は、だからこそメンバーが元から持つ声質や歌い方を十分楽しむことができます。浜ちゃんはまっすぐ、さこちゃんはしゃくり、のむちゃんは自然なビブラート、あやぱんは透明感あふれる高音フェイク、れいちゃんは深みのある少年のような声。いま誰が歌っているのかわかりやすく、しかしコーラスは他のメンバーを引き立てて…と、メンバーの自然な歌唱力の高さを楽しめる曲です。
メンバーそれぞれのソロパートもいいですが、組み合わせの楽しさも見られ、聴くほどに好きになれちゃう。本当にいい曲をもらったなと思います。
今年は他グループも書ききれないほどいい楽曲が多数発表され、例年よりも「新曲プレイリスト」が潤っていたように感じます。大晦日の夜の時点でまだこぶし2020春ツアー情報が出てないんですけど、ホールコン発表前も現場なかったので、なにかいいことの前兆としてオタクは元気に2019年を締めようと思います。
辛夷第二幕感想④アンラッキーの事情
辛夷第二幕の感想も半分を過ぎまして、和田桜子さんメインの「アンラッキーの事情」です。
今回のアルバム新曲で一、二を争うくらいに好きな曲です!失恋ソングですが、桜子さんの持ち味であるウェッティ感がすごく出ているな~と思います。
曲全体について
歌詞は失恋ソングということで湿度が高くなっていますが、曲構成としてはこぶしの中でも「踊る曲」になっています。緩急のコントラストが鮮やかで、さこが秘める激情を感じられますが、後ろのストリングスなどが悲恋も表現しています。
メンバーの歌唱も意識的に緩急をつけようとしているんじゃないかな~。作曲・編曲はカントリーで「待てないアフターファイブ」を提供している石井健太郎さんだそうです。
歌詞について
作詞はハロプロで多数提供のある井筒日美さんです。2019年の新曲ではアンジュルムの「私を創るのは私」、つばきの「ふわり、恋時計」などがありますよね。こぶしでは「これからだ!」で直接対談もしています。こぶしに楽曲提供するにあたって誰がメインとか伝わっていたのかな~。
歌詞は失恋したばかりの女の子が主人公ですが、年は高校生~大学生くらいですかね。2番で
嬉しさ、楽しさの感情
昨日に置き忘れたの
とあるので、まさに昨日失恋したのかな。
素直に時系列をつくると
失恋→2番→1番
でないといろいろ成立しなくない?とも思うのですが、「あんなわからず屋な君」「二人だって孤独だった」ともあるので、もしかしたら決定的に別れる前からなんだかうまくいかなくてバイトでミスが重なって…とかであれば
失恋→1番→2番
になるでしょう。むしろそのほうが自然に聴けるかな。
簡単にいうと失恋から立ち直りたい女の子の曲なんですけど、それをベタなくらいじっとりと描いているところが好きです。
1番ではただひたすらに悲しみに暮れている姿が描かれていますが、やけにリアル(笑)悲しいときって五感すべてが悲しいし、明るいものを見ても余計に悲しくなるんですよね。
風が耳を掠めるだけで元彼を思い出すし、そうなればもしかしたら…と周りをつい探してしまうし、似てる人がやけに目に入る。忘れたい忘れたいと思うほどに色濃く思い出してしまうものです。(まさにアンラッキーの自乗ですね)
自由に飛び回る鳥にさえムカついているところがガチでいいです…。まだまだ忘れられないところで1番が終わります。
2番は彼と別れたことで空白になってしまった予定を友達が埋めてくれているシーンから始まります。でも別れたばっかりって友達が励ましてくれていてもいまいち頭に入ってこないんですよね。時間が経つのも遅く、友達のことは好きなのにうまく笑えず、ますます苦しくなってしまう。
でもサビあたりでちょっとずつ前に進む姿勢が見えてきますよね。1番ではそうするべきだよねと一般論で「断ち切って」と言っている感じでしたが、2番では自分で自分に言い聞かせている印象を受けます。
落ちサビからは曲の盛り上げや歌い分けの効果もあり、立ち直りが近いんじゃないかな~と思わせてくれます。このへんは歌唱表現のところで詳しく書きます。
個人的に刺さったのは「二人だって孤独だった」という歌詞で、主人公はたぶん付き合っていてもそんなに幸せではなかったんじゃないかと思う(笑)
付き合っていてもあんまり大事にしてもらえていなくて「二人だって孤独」を感じていても、でも一人でいるよりは寂しくない。彼がいなくなるとますます孤独に感じて探してしまう…。
受け身じゃない生き方がいい
とありますが、彼に流されたり、言いたいことを我慢したりして付き合っていたのかな~。
この「二人だって孤独だった」は大サビで出てくるフレーズですが、ある程度自分を客観視できるようにならないと出てこない感情なんですよね。主人公はこの先やりたいことをやりたいようにできる自分に…!と進んでいきそう。
ただ失恋から立ち直るときはこう思っていてもまた恋をするとまた同じことを繰り返してしまうのも人生……って感じもする……主人公に幸あれ…………。
歌唱表現その他のこと
さこちゃんフィーチャー曲ということで、全体的に湿度高めの歌い方がディレクションされています。和田さんはこぶしでは5番手みたいな扱いをされることが多いですが、歌唱については非常にテクニカルだなと思います。たぶんこぶしで一番器用。
辛夷其ノ一でも思いましたが、和田桜子さんはアルバムで輝くメンバーですよね…。ディレクターの山尾氏に言われるようにしゃくりが得意ですが、それに加え声色の幅も広く、感情を技術としてアウトぷっとするのも上手。
「アンラッキーの事情」では最後の「断ち切って」に「泣き」の響きが使われています。和田桜子さん自身は普段ロックを聴いているようですが、おっとり見えて実はかなり情緒が豊かなんだなと伺えます。
また、本楽曲でカギとなるのは「断ち切って」というフレーズです。1番は野村みな美ちゃん、2番は広瀬彩海さん、最後はさこちゃんが担当していますが、まさに三者三様でとても聴きごたえがあります。1番ののむちゃんはこれまでの流れなんて全然関係ありません!!!!って感じの「たぁつィきいいいってええええ!」で、これは主人公の言葉というよりは、周囲の声のように聴こえます。
2番のあやぱんの「断ち切って」は主人公自身の決意のように思われます。ちょっぴり未練もありつつ前を向かなきゃという感じ。最後のさこちゃん「断ち切って」は、「泣き」の響きとしゃくりの効果でとてもドラマチック。そのあとの「光へと」は正直蛇足感が否めませんが(個人の感想です)、悲しみを受け入れつつ新たな自分へ一歩踏み出したい強さも感じられるいい終わりだな~と思います。
他ももちろんいいパートがたくさんあったので、例のごとく箇条書きします。
・井上玲音ちゃんの英語っぽく聴こえる「過去の影を追えば」
・浜浦彩乃ちゃんの「時の針は重く 鉛を飲み込んだよう」「上手く笑えない」
本人はぜったい上手く笑えないときなんてなさそうなのにしっかり上手く笑えない子になれてるところがすごい
・ユニゾン「哀しみスバイラル」で聴こえるあやぱんの音の処理
失恋ソングでしっとり聴かせるだけではなく、テクニカルにも魅せることができるこぶしちゃんたち本当に凄い!メンバーが大人になるにつれてこういう曲もふえていくのかな……。
辛夷第二幕感想③開き直っちゃえ!
辛夷第二幕の曲感想3つ目です。
中島卓偉さん作詞作曲の「開き直っちゃえ!」は野村みな美ちゃんメインでつくられた楽曲ですが、あやぱんとはまちゃんが初めて聴いて泣いたというエピソードが有名ですよね。
こぶしファクトリーといえば「今はつらくても折れずに頑張ろう」曲が多いですが、ここにきて初めてのちょっと休憩しようという曲で、頑張り屋さんな2人の心に響くのも頷けるなと思います。
曲全体について
中島卓偉さんの曲といえば解放感のあるコード進行が好きだなと思うことが多いんですけど、「開き直っちゃえ!」でもその特徴が見られます。
Aメロでは楽に、展開していくごとに厚みを増し、サビでパーッと明るく。雲の切れ間から光が差し込む瞬間のような…美しい情景を思わせます。
そしてやはりロックの人なのでインストも良いですよね。生バンドで聴きたくなります。冒頭ドラムの「ジャカジャカッ、ジャカジャカッ」ってみんなやりたいでしょ……。私はやりたい。
あと「明日の私は~」よりは控えめだけどそれでもやっぱりコーラス卓偉がいい意味でうるさくて好き。メンバーのパートもハモに力を入れているのかな、5人とは思えない厚みがあります。毎朝出勤時に聴くと励まされるのでおすすめです。
歌詞について
あやぱんとはまちゃんが泣いちゃったというのは歌詞が心に刺さったんだろうな~と思う、頑張る人への休憩ソングです。
よく考えれば「何度でもやってやるのさ」と四股を踏み、「絶~対!揺らがな~~~い!」とイノシシになり(?)、「絶対にやめるもんか」と瞳でスクリーンショットし…といい意味でも悪い意味でも力を抜かず努力を続けてきた5人ですから、「頑張ってるんだからたまには自分を褒めよう」と言われたらそりゃ涙が出てきちゃうよね……。
全体的にストレートな表現で、「たまには休憩しよう」「自分を褒めよう」「大丈夫だよ」と歌っている曲なのですが、随所でこぶしちゃんにぴったりだなと思う描写が出てきます。
冒頭の
ちゃんとやらなきゃ嫌な性格で
こうじゃなきゃダメだって決めつけて
結局自分のルールに縛られるエヴリデイ
っていかにもあやぱんとはまちゃんっぽいですよね…(笑)
メンバーの傾向として力を抜くとか自分を褒めることが苦手な子が集まっていますが、のむちゃんはいい意味でゆるく、うまくバランスとれてるなと思います。このような背景を踏まえて「開き直っちゃえ!」を聴くと、メンバーとのむちゃんの対話のようにも聴こえます。
でももうちょっと緩めてもいいんじゃない?
や、
でももうちょっとラフにしてもいいんじゃない?
が野村パートなのもいいですよね。
歌唱表現その他のこと
全体的に「ゆるく」「肩の力を抜いて」歌うことがこの曲の肝だなと思うのですが、苦戦したメンバーもいるんじゃないかな~と邪推してしまいます。
声を張るって意外と簡単で、楽に、語るように歌うことってすごく難しいんですよね。前に室田瑞希ちゃんのボイトレでも見たんですけど、ハロメンは特に気を抜くと声を張ってしまう傾向があります。厚みのあるボーカルとパワーのある楽曲を売りにしてるこぶしメンは特にそうなんじゃないかな~なんて…。(つばきのまおぴんとかはしゃべるように歌うの上手だと思う)
でも楽に歌うことができれば歌唱表現に幅が出ますよね。この曲はのむちゃんメインの曲ですが、特にはまちゃんが「ゆるく歌う」ことについて何か掴めたのかなと思いました。
ではメインの野村さんはどうだったのかという話なんですけど、野村さんの解放感ある声にぴったりの楽曲をもらえたなという印象です。
野村さんの歌声で凄いなと思うのは、細かいビブラートとかももちろん魅力的なんですけど、倍音がよく出るところです。他の人とのユニゾンと溶け込みつつ、ソロでもカーンと響く音が出るって、ボーカルグループで大きな強みです。アカペラで野村さんがベースを担当している理由のひとつに声質がありそう。実際、落ちサビの解放感が素晴らしいですよね。頑張りすぎて視野が狭くなっている人には天啓のようにも聴こえるんじゃないかな、と思うくらい、強さ・優しさ・明るさ・尊さ…と多くの魅力を感じられるパートです。そう、さらっと書いたけど宗教的ななにかを感じます、野村さんの歌声に…。
また、今回は間奏でフェイクにも挑戦していますよね。のむちゃんは普段からいろいろな種類の音楽を聴くというよりは好きな曲を聴きつつ、流行りはなんとなく…というタイプっぽいなので、「(音楽的に)自由にやっていいよ」に弱い印象があります。音楽性をより高められたら野村さんはさらに最強に近づいちゃうな~~~と最近よく思います。大人から言われたことを素直に実践できるのが野村さんの良いところなので、このまますくすくと育ってほしい、とつい親目線になっちゃう。
もちろん他のメンバーもいいな~と思うところがたくさんでした!
・「どのレベルを言うんだろ?」玲音ちゃんの「ろ」の発音
・十分承知してる広瀬さんの「ah han」
歌い方をロックに寄せてるところが本当に器用。
・なるようになるもんさって開き直る広瀬さん
「なるもんさって」が日本語じゃなく聴こえる。かっこいい。
・みんながハッピーでいれたらそれでいいはまちゃんのぎこちなさが残る「ah han」
・なんとかなっちゃうはまちゃんの楽な歌声
・「ここは一度自分で」玲音ちゃんの伸びやかな歌声
・フェイクと言えば私!というくらいの貫禄がある広瀬さん
広瀬さんの英語の発音もかっこよくて好き。絶対勉強してる。えらい。好き。
・「ここは一度自分で」和田さんの音の処理
開き直っちゃえ!と歌えるのは、この歌が人の心に響くのはこぶしちゃんがこれまでひたむきに頑張ってきた過去があるからなんだなあと思います。そんな歌を与えられたのもアップフロントの大人たちがこぶしちゃんたちの頑張りを見ているからなんだろうなともほっこりした!
5人になったばかりの頃はこれからどうするんだろうと思ったけど、アカペラを始めたあたりからプロデュース側とメンバーで良い関係がつくれているんだろうと思える場面が多くあるように感じます。2019年は特にそれが顕著だった!メンバーも自分や他のメンバーの長所を理解しあって、音楽について勉強しよう、音楽的に成長しようと思っていて、それを大人たちがサポートしている健全な関係…嬉しい……。
アップフロントに対してむかつくことは沢山あるけど、こぶしとBEYOOOOONDSに関してはいい関係が築けているんだろうなと思うことが多くあった一年でした。
来年も再来年もその先も、こぶしちゃんにいい曲がきますように!
辛夷第二幕感想②好きかもしれない
辛夷第二幕感想シリーズ第2弾は井上玲音ちゃんメインの「好きかもしれない」です。児玉雨子さんの恋愛ソングは外れがないと思ってるのですがこの曲もほんとによい……。
こぶしメンが「みんなこういうの好きでしょ~」と言ってたけどそうだよ大好きだよの気持ちです。
曲全体について
こぶしのラブソングといえば同アルバムに収録されている「消せやしないキモチ」ですが、それより数段大人っぽい歌詞で、こぶしちゃんの新しい魅力をたくさん見せてくれています。好きや…………。
曲構成はアイドルソングの王道をいっている感じに思います。ダンサブルなイントロ、サビへの追い込み、見せ場の落ちサビ、そしてテンションが最高潮に達する大サビ!ライブで聴いたら盛り上がること間違いなしです。
インストだけ注意して聴いてみるとピコピコ音が気持ちよい場所に入っていますね。リズム隊がまた楽しそう。
曲全体に緩急があってドラマチックな印象になっていますが、それをさらに盛り上げるこぶしちゃんの歌唱がほんとうに激アツで……。歌唱表現については後ほど書こうかなと思います。
歌詞について
冒頭でも触れましたが児玉雨子さんの作詞です。概要としては恋愛を一通り経験してきた女性が好きかどうか自分でもわからない人と別れて帰路につくかどうかの一瞬を描いた曲です。一言で表すなら「終電どうする?」ですね。
なんだか今日で関係が変わりそうな気がするのに自分の感情が追い付いていない。あるときから恋愛って急激にスピード感を増しますよね。だから好きかどうかわからないけど関係が進んでしまう事態が発生するわけですけど、いろいろ考えているうちにそもそも「好きってなんだっけ?」状態になってしまったり、あとから考えてみたら意外と好きだったんだなあ私となってしまったりするんですよね。
後悔しないためにはそろそろお店を出るころ合いかな、となったときに最善の判断をしないといけない…。優柔不断でいられる暇がないし、駆け引きも必要だし、そもそも自分も相手もはっきりとしたことは言わないからお互いの気持ちに確信は持てないし。年や経験を重ねるごとに素直なことは言えなくなるし……。そんなもどかしさや切なさを「まだ知らないことばかり~」と歌っていたこぶしちゃん達が歌ってるのが胸アツですよね。
児玉雨子さんといえば言葉遊びと対比の表現に特徴があるなと思うのですが、今回は対比が2番に使われています。
大事にされたい もっと強引でいい
過去訊いてみたい
何ひとつも知りたくない
相反する気持ちだけどいやほんまこれやで~~~~と3,000回くらいファボしたい。タイトルは「好きかもしれない」だけど本当はもう好きだし、だからこんな風に思ってヤキモキしてしまうんですよね……はあ、好きや雨子。
こんな感じで恋愛下手にグサグサくる部分が多数あって…。
・抱きしめてって私からは言わない
・駆け引きなどしてないただ意地っぱりが ざわめきが黙らない
・なんでもないふりがうまくなる前に
・単純なことばかり勇気が要るみたい
主人公はどんな相手にこういう感情を抱いているんだろうといろいろ思いをめぐらせてみたんですけど、
- 仲良しグループの中で急に仲良くなった人
- 同じ職場の別部署の人
- 同窓会で久しぶりに会ってから飲みにいくようになった人
とかどうかなあと思います(?)少なくともついさっき知り合った人ではないと思うんですよね。
そんで、意地っ張りになってしまうということは元々出会いを求めて出会った人ではないはずなんですよ。
そうなるとコミュニティがかぶっていて、もし相手にそういう気がなくただ自分が勘違いしちゃっていたとしたら地味に気まずくなってしまいそうな…。それこそなんでもないふりをしないといけないような関係な気がする。ここで普通に帰っちゃった後二度と会わないような関係ではないと思うんですよね。
こういうのって現実でもめちゃくちゃありそうで、すんごく生々しくて、でも雨子さんの絶妙な匙加減で下品にならずアイドルソングになってる。あ~~~天才だよ~~~~~~。
歌唱表現その他のこと
この曲はやっぱりれいちゃん!れいちゃんといえば華奢な体と可憐なお顔立ちからは想像できないほど迫力のある歌声が出てくるギャップが魅力ですよね。ですがこの曲ではこれまでのイメージとは打って変わって繊細な表現が光りまくっている……。井上玲音の第二幕を感じさせます。
思い返せばハルウララでもその兆しがあったんですけど、ここにきて一皮むけた感じがします。
冒頭の「ほんのちょっとだけ…」の切なさ、思わずぎゅっと抱きしめたくなる…。
そして何よりも落ちサビですよね!!
…単純なことばかり勇気が要るみたい
までの繊細な表現から、
身体 心 言葉 今すべて
の心の叫びへの変化、テンションの上げ方が素晴らしい!
他のメンバーももちろん良くて、前回みたいに箇条書きにすると
・もう子どもじゃない和田桜子の「じゃ」
・愛か錯覚かあなたに決めてほしい野村みな美の「か」の音処理
・性格的に素直じゃない広瀬彩海の「抱きしめてって私からは言わない」の最後の音の抜きかた
・元カノのことをずばっと聞いてきそうな浜浦彩乃の「何一つも知りたくない」
(その前の「過去訊いてみたい 」も良い。浜ちゃんが楽に歌ったときの声が好きなんだ私は)
・なんでもないふりが一番うまそうな広瀬の「なんでもないふりがうまくなる前に」
・セクシー和田の「恋の行方」のしゃくり「私だってわからな~い」のしゃくりと吐息
・大サビ和田の「なんでもないふりが うまくなる前に」の「う」
こういう曲、和田桜子さんがとっても得意ですよね。元々アルバムで輝く女だと思ってたんですけど、ここにきてさらに才能開花してる気がする。
こぶしちゃんの新たな一面を見れるセクシー楽曲、増えてほしいなあ~~~。でも失恋の歌だけじゃなく、恋して楽し~~~!ハッピ~~~~~!!みたいな曲も聴きたいな~~~。