辛夷第二幕感想②好きかもしれない

辛夷第二幕感想シリーズ第2弾は井上玲音ちゃんメインの「好きかもしれない」です。児玉雨子さんの恋愛ソングは外れがないと思ってるのですがこの曲もほんとによい……。

 

こぶしメンが「みんなこういうの好きでしょ~」と言ってたけどそうだよ大好きだよの気持ちです。

曲全体について

こぶしのラブソングといえば同アルバムに収録されている「消せやしないキモチ」ですが、それより数段大人っぽい歌詞で、こぶしちゃんの新しい魅力をたくさん見せてくれています。好きや…………。

 

曲構成はアイドルソングの王道をいっている感じに思います。ダンサブルなイントロ、サビへの追い込み、見せ場の落ちサビ、そしてテンションが最高潮に達する大サビ!ライブで聴いたら盛り上がること間違いなしです。

 

インストだけ注意して聴いてみるとピコピコ音が気持ちよい場所に入っていますね。リズム隊がまた楽しそう。

 

曲全体に緩急があってドラマチックな印象になっていますが、それをさらに盛り上げるこぶしちゃんの歌唱がほんとうに激アツで……。歌唱表現については後ほど書こうかなと思います。

 

歌詞について

冒頭でも触れましたが児玉雨子さんの作詞です。概要としては恋愛を一通り経験してきた女性が好きかどうか自分でもわからない人と別れて帰路につくかどうかの一瞬を描いた曲です。一言で表すなら「終電どうする?」ですね。

 

なんだか今日で関係が変わりそうな気がするのに自分の感情が追い付いていない。あるときから恋愛って急激にスピード感を増しますよね。だから好きかどうかわからないけど関係が進んでしまう事態が発生するわけですけど、いろいろ考えているうちにそもそも「好きってなんだっけ?」状態になってしまったり、あとから考えてみたら意外と好きだったんだなあ私となってしまったりするんですよね。

 

後悔しないためにはそろそろお店を出るころ合いかな、となったときに最善の判断をしないといけない…。優柔不断でいられる暇がないし、駆け引きも必要だし、そもそも自分も相手もはっきりとしたことは言わないからお互いの気持ちに確信は持てないし。年や経験を重ねるごとに素直なことは言えなくなるし……。そんなもどかしさや切なさを「まだ知らないことばかり~」と歌っていたこぶしちゃん達が歌ってるのが胸アツですよね。

 

児玉雨子さんといえば言葉遊びと対比の表現に特徴があるなと思うのですが、今回は対比が2番に使われています。

 

大事にされたい もっと強引でいい

過去訊いてみたい

何ひとつも知りたくない

 

相反する気持ちだけどいやほんまこれやで~~~~と3,000回くらいファボしたい。タイトルは「好きかもしれない」だけど本当はもう好きだし、だからこんな風に思ってヤキモキしてしまうんですよね……はあ、好きや雨子。

 

こんな感じで恋愛下手にグサグサくる部分が多数あって…。

 

・抱きしめてって私からは言わない

・駆け引きなどしてないただ意地っぱりが ざわめきが黙らない

・なんでもないふりがうまくなる前に

・単純なことばかり勇気が要るみたい

 

主人公はどんな相手にこういう感情を抱いているんだろうといろいろ思いをめぐらせてみたんですけど、

  • 仲良しグループの中で急に仲良くなった人
  • 同じ職場の別部署の人
  • 同窓会で久しぶりに会ってから飲みにいくようになった人

とかどうかなあと思います(?)少なくともついさっき知り合った人ではないと思うんですよね。

 

そんで、意地っ張りになってしまうということは元々出会いを求めて出会った人ではないはずなんですよ。

 

そうなるとコミュニティがかぶっていて、もし相手にそういう気がなくただ自分が勘違いしちゃっていたとしたら地味に気まずくなってしまいそうな…。それこそなんでもないふりをしないといけないような関係な気がする。ここで普通に帰っちゃった後二度と会わないような関係ではないと思うんですよね。

 

こういうのって現実でもめちゃくちゃありそうで、すんごく生々しくて、でも雨子さんの絶妙な匙加減で下品にならずアイドルソングになってる。あ~~~天才だよ~~~~~~。

 

歌唱表現その他のこと

この曲はやっぱりれいちゃん!れいちゃんといえば華奢な体と可憐なお顔立ちからは想像できないほど迫力のある歌声が出てくるギャップが魅力ですよね。ですがこの曲ではこれまでのイメージとは打って変わって繊細な表現が光りまくっている……。井上玲音の第二幕を感じさせます。

 

思い返せばハルウララでもその兆しがあったんですけど、ここにきて一皮むけた感じがします。

 

冒頭の「ほんのちょっとだけ…」の切なさ、思わずぎゅっと抱きしめたくなる…。

そして何よりも落ちサビですよね!!

 

…単純なことばかり勇気が要るみたい

 

までの繊細な表現から、

身体 心 言葉 今すべて

 

の心の叫びへの変化、テンションの上げ方が素晴らしい!

 

他のメンバーももちろん良くて、前回みたいに箇条書きにすると

・もう子どもじゃない和田桜子の「じゃ」

・愛か錯覚かあなたに決めてほしい野村みな美の「か」の音処理

・性格的に素直じゃない広瀬彩海の「抱きしめてって私からは言わない」の最後の音の抜きかた

・元カノのことをずばっと聞いてきそうな浜浦彩乃の「何一つも知りたくない」

(その前の「過去訊いてみたい 」も良い。浜ちゃんが楽に歌ったときの声が好きなんだ私は)

・なんでもないふりが一番うまそうな広瀬の「なんでもないふりがうまくなる前に」

・セクシー和田の「恋の行方」のしゃくり「私だってわからな~い」のしゃくりと吐息

・大サビ和田の「なんでもないふりが うまくなる前に」の「う」

こういう曲、和田桜子さんがとっても得意ですよね。元々アルバムで輝く女だと思ってたんですけど、ここにきてさらに才能開花してる気がする。

 

こぶしちゃんの新たな一面を見れるセクシー楽曲、増えてほしいなあ~~~。でも失恋の歌だけじゃなく、恋して楽し~~~!ハッピ~~~~~!!みたいな曲も聴きたいな~~~。

 

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